【サポート情報】3CX V20アップデート9正式リリース

3CX V20アップデート7が正式リリースされました。  


3CX V20 Update 9 正式版:刷新されたWebクライアントと、さらに進化したAI機能 

3CX V20 Update 9 正式版がリリースされました。 

今回のアップデートでは、3CX Web Clientの大幅なデザイン刷新に加え、エンタープライズ向けのコールセンター機能、AI機能の強化、管理者・パートナー・サービスプロバイダー向けの柔軟な設定機能が追加されています。 

Grokによる文字起こし、AIアシスタントの強化、キュー管理機能の改善など、日常業務から大規模なコールセンター運用まで幅広く活用できる内容となっています。 

  • Web Clientとダイヤラーのデザインを刷新

V20 Update 9では、3CX Web Clientの画面デザインが大きく刷新されました。 ※日本語GUIのマニュアルはこちらを参照ください。 

Teamビュー、ダイヤラー、チャット、通話履歴、連絡先、ボイスメール、録音、設定画面など、日常的によく使用される画面全体にわたり、より使いやすいインターフェースへと改善されています。 

新しいTeamビューでは、複数の表示モードを選択できるようになりました。ゆったりと見やすい表示と、より多くの情報を一画面に表示できるコンパクト表示を切り替えることができます。受付担当者や、複数の通話を同時に管理するユーザーにとって、特に便利な改善です。 

ダイヤラーも操作性が改善され、通話に集中しやすい画面構成になりました。よく使う操作へアクセスしやすくなり、画面上の余計な情報を減らすことで、よりスムーズに業務を進められます。 

また、Web Clientの通知ベルはAdmin Consoleと同じスタイルに統一されました。これにより、プラットフォーム全体で一貫した通知管理が可能になります。 

  • AI機能とAI Personal Assistantを強化

3CXのAI機能は、Update 9でさらに強化されました。モデルの改善、通話の優先度判定、自動化機能の追加により、より実用的なAI活用が可能になります。 

  • AI Personal Assistantによる高度な着信優先度判定

AI Personal Assistantは、着信をリアルタイムで分類し、ユーザーへ通知するべきか、作業中でも割り込ませるべきか、またはブロックするべきかを自動で判断できるようになりました。 

これにより、重要な通話を逃さず対応しながら、不要な割り込みや迷惑電話を減らすことができます。特に、役員や管理職向けのコールスクリーニング機能として有効です。 

  • 通話内容をもとにAIがメールを作成

新しいAIツールにより、ライブ通話中の内容をもとにメールを作成・送信できるようになりました。 

フォローアップ、確認メール、通話内容の要約などに対応しており、AI Personal AssistantやAI Receptionistのシナリオで、通話後の定型的なコミュニケーションを自動化できます。 

なお、この機能を利用するには、自社のSMTPプロバイダーを設定する必要があります。 

  • Route-by-Nameの精度向上

AIエージェントは、発信者が話した名前をもとに、適切な従業員へより正確に転送できるようになりました。Route-by-Nameのロジック改善により、音声による担当者検索と転送の精度が向上しています。 

  • AIエージェントにスパムフィルタリングを内蔵

AIエージェントには、スパムフィルタリング機能が直接統合されました。不要な通話や価値の低い通話を自動的に検出し、スタッフへ到達する前に処理できます。 

  • 柔軟なコールスクリーニング

AI Personal Assistantでは、チャット、メール、ボイスメール、キーワードに基づく緊急通話の優先処理など、より柔軟なコールスクリーニングが可能になりました。 

Update 9では、Update 8と比較して、リアルタイム応答性、優先度判定、自動化機能の面で大きな改善が行われています。 

  • コールセンター向けの高度なキュー機能

Update 9では、コールセンター向けのキュー機能も大幅に拡張されました。大量の通話処理やスキルベースルーティングを行う環境向けに、6つの新機能が追加されています。 

  • コールバックリクエスト

キューでアナウンスを流した後、発信者にコールバックを選択してもらえるようになりました。 

たとえば「コールバックをご希望の場合は2を押してください」といった案内を設定できます。発信者は保留状態で待ち続ける必要がなく、キュー内の順番を保持したままコールバックを待つことができます。 

  • 時間経過に基づくスキルベースエスカレーション

キューのエスカレーション条件が拡張され、エージェントが不在の場合だけでなく、一定時間の経過後にもエスカレーションを実行できるようになりました。 

これにより、待ち時間やサービスレベル要件に応じて、段階的にルーティング対象を広げることができます。 

  • 累積エスカレーションとスキルベースRing-All

管理者は、スキルグループを段階的に拡張する設定を行えるようになりました。待ち時間が長くなるにつれて、より広い範囲のエージェントグループに着信を届けることができます。 

  • Comfort Prompts

キューでは、最大15個のComfort Promptを設定できるようになりました。再生間隔の設定やランダム再生にも対応しており、長時間待機する発信者に対して、より自然な案内を提供できます。 

  • 推定待ち時間アナウンス

推定待ち時間のアナウンスは、実際のエージェントの対応実績に基づいて計算されるようになりました。 

これにより、発信者に対してより正確な待ち時間の目安を案内できます。なお、待ち時間の推定値は、使いやすさと一貫性を考慮して最大30分に制限されています。 

  • 転送先が応答しない場合のアナウンス

キューでは、転送先が応答しなかった場合にアナウンスを再生できるようになりました。既存の休憩、営業時間外、休日ルーティングと同様の動作に対応し、より一貫した案内が可能になります。 

これらの機能により、キュー管理の柔軟性が高まり、発信者の待機体験と運用効率の両方を改善できます。 

  • Grok(xAI)による文字起こし、要約、感情分析に対応

Update 9では、新しいAI文字起こしプロバイダーとしてGrok(xAI)がサポートされました。 

Grokは、Google、OpenAI、さらには3CX Cloudの文字起こしと比較しても、低コストな選択肢として利用できます。 

主な特徴は以下の通りです。 

・文字起こしコストは約0.10ドル/時間 

・30以上の言語を自動検出 

・ステレオのチャンネルごとの話者分離に対応 

・APIキーのみで簡単に設定可能 

この統合により、AI文字起こしをより低コストで運用できる選択肢が追加されました。 

また、GrokはPRO Editionでも利用可能となります。ただし、PRO Editionではボイスメールの文字起こしのみが対象です。 

  • Template Builderで対応VoIPプロバイダーを拡張

今回のリリースでは、SIPトランクの相互接続性を管理するパートナーおよびサービスプロバイダー向けに、新しいCustom Template Builderが導入されました。 

Update 9では、管理者が以下の操作を行えるようになります。 

・SIPプロバイダーテンプレートの作成とカスタマイズ 

・既存テンプレートのコピーと調整 

・カスタムテンプレートのエクスポート 

・既存トランクを再作成せずに、更新済みテンプレートと同期 

・DID、Caller ID、ルーティング設定を保持したまま、組み込みテンプレートとカスタムテンプレートを切り替え 

また、マルチカンパニー構成では、カスタムテンプレートをすべてのテナントでグローバルに利用できます。 

V20 Update 9のその他の改善 

  • 休日アナウンスの再生設定を拡張

キュー、Ring Group、IVR、Departmentで、Holiday Prompt Playbackを設定できるようになりました。 

管理者は、部門の休日アナウンスを再生するか、休日ルーティング設定内で直接カスタムアナウンスを使用するかを選択できます。季節ごとの案内や営業時間外メッセージを、より柔軟に管理できます。 

  • カスタムRemote Syslogに対応

3CXは、システムイベントや監査ログを標準的なsyslogコレクターへ転送できるようになりました。 

rsyslog、syslog-ng、Kiwi Syslog、SIEMプラットフォームなどに対応しており、コンプライアンス、監査、集中監視の要件がある組織で活用できます。 

  • SMS APIの更新

Update 9では、BandwidthおよびVoxtelesys向けのSMS APIサポートも拡張されています。 

 

  • 参考リンク

https://www.3cx.com/blog/releases/u9-web-client-smarter-ai/ 

※本情報は、CCアーキテクトが日本国内向けに要約・再構成したものです。 

※クラウドサービスをご利用のお客様は、弊社側で検証の上、定期メンテナンスにて本HotFixの適用を順次実施いたします。 

※オンプレミス環境をご利用のお客様は、上記手順を参考に、管理者様にてアップデートの実施をご検討ください。