3CX V20アップデート6が正式リリースされました。
●弊社の3CXクラウド(SaaSサービス)をご利用されているお客様
アップデート内容の評価後、定期メンテナンスにてアップデート作業を行っております。
お客様作業によるアップデートは必要ございません。
また、Update6に含まれる機能は一部オプション契約でのご提供、またはサービス未提供のものもございます。
●オンプレミス等にて、3CXをご利用中のお客様
Web画面を日本語環境にてご利用中の場合、日本語化ファイルの準備が完了以降にアップデートをお願い致します。
Update6に対応した日本語化ファイルの準備できましたら、新着情報として告知させていただきます。
主要な変更点・新機能は下記となります。
●4つの新しい組み込みレポート
Update 6では、以下の4種類のレポートが追加されました。
・Inbound Call Report – 着信通話の一覧を表示。トランク、DID、通話ステータス(応答/未応答)、通話時間、呼出時間、通話時間、通話種別を含む。
・Outbound Call Report with cost calculations – 着信通話レポートと同様の項目に加え、通話ごとのコスト計算を追加。
・User Activity – 指定した期間におけるユーザーまたはグループごとの応答/未応答通話を表示。
・Call Distribution – 着信・発信通話の件数を時間別、日別、週別、月別、年別で表示。
※これらのレポートは新しいCDR構造に基づいており、アップグレード後に収集された通話データにのみ適用されます。従来のレポートは旧データに対して引き続き使用可能です。
●詳細なフィルター機能とCSVエクスポートの改善
フィルター機能がより詳細になりました。
・複数のユーザー、キュー、部門を選択可能。
・内線と外線の通話を区別してフィルター可能。
・CSV出力に合計値を含むようになりました。
・週の開始日を任意に設定可能。
・Google SheetsおよびExcelでの取り込み・表示を最適化。
●Grafanaおよび外部データベース対応
16SC以上の大規模環境では、Google BigQueryやPostgreSQLなどの外部データベースへのレポートデータのエクスポートが可能です。
順次エクスポート(再開とエラーハンドリング付き)および同期後の削除オプションにより、3CXシステム外での通話ログの保存やカスタムレポート・ダッシュボードでの活用が容易になります。
Grafanaで利用可能なレポートは以下の通りです:
・Queue missed calls and callback efficiency – 未応答通話、折り返し、コールバックの成功率を追跡。応答時間を表示し、遅延や対応速度を可視化。
・Extension statistics – 内線ごとの通話数、通話時間、未応答通話を表示。
・Inbound calls – 着信件数、応答率、通話時間を表示。
・Outbound calls – 発信件数、エージェントの通話時間、応答率を追跡。
・Inbound vs outbound call traffic analysis – 着信・発信の件数、通話時間、コストを比較。
・High Value calls, consumers & extensions – エージェントや顧客別に、最も長時間・高額な通話を表示。
・Missed calls and redialed callbacks – 未応答通話、再発信、応答時間、対応者を表示。
・Call overview – 総通話数、頻繁に発信された番号、応答/未応答の内線、終了理由を表示し、通話活動の概要を提供。
・Ring groups – 平均呼出時間、通話結果、ユーザーの活動など、リンググループの統計を表示。
・Queues – エージェントの活動、通話件数、呼出・通話時間など、キューのパフォーマンスを表示。
●CDR 2.0 – より強力なレポート機能
CDR 2.0(通話データ記録)は、より高性能なレポート機能を提供します。
テーブル構造を簡素化し、統一された新CDRを導入しました。
新しいCDRはより多くかつ正確な情報を含み、信頼性の高い高速なレポートを実現します。
さらに、CDRの書き込み処理が効率化され、同時通話数の多い環境にも対応可能です。
外部データレポート、CSV生成、将来的な分析機能の基盤となります。
●Update 6 Final におけるその他の改善点
管理機能およびユーザー管理の改善:
・Multi Company Mode
16SC – 16SC以上の3CXシステムは、シングルまたはマルチテナントモードで運用可能。
Company-Specific Prompts – 会社ごとにプロンプトを分離保存、「共有プロンプト」オプションも提供。
・Impersonate Feature – システムオーナーは他のユーザー(オーナー除く)として一時的にログイン可能。操作は記録されます。
・Remote Support Link – 一時的なサポートアクセスリンクを作成可能。権限管理付き。
・Request Support from Admin Console – 商用ライセンスとサポートトークンがあれば、直接依頼可能。
・Disable Operator Extension – ボイスメールのオペレーター内線転送を無効化可能。
・Customizable FAX Sender ID – 「3CX Fax Machine」を任意の文字列に変更可能。
・Recordings Filter – 全録音、アーカイブ、ローカル録音を絞り込み可能。
・Expanded User Operation Rights – Receptionistの操作には転送設定の管理も含まれるよようになりました。
・Web Client Edit Before Call – 右クリックで番号を発信前に編集可能。
セキュリティ機能の強化:
・Weak Cipher Removal – CBC暗号の削除によりHTTPS、SIP TLS、WebRTC、トンネルのセキュリティ強化。
・Weak SIP Credential Warnings – 弱いSIP認証情報に警告表示と推奨対応。
・Clearer Remote Connection Blocking – リモート接続ブロック設定のラベルを明確化。
・Faster Security Synchronization – ブラックリストとブロックされたUAの同期間隔を短縮。
・PKCE for OAuth CRM Integrations – OAuth連携でPKCEにより認証コードの傍受防止。
管理者向けノート
・Google Transcription Update – Gemini-2.0-flash-liteモデルへの自動切り替え。
・Queue Callbacks – コールバックを使用するキューには、キュー番号を発信許可リストに追加が必要。
※変更履歴はリンク先を参照ください。
※ 本メッセージは、日本のお客様に重要と思われる情報をCCアーキテクトが抽出しています。
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※ 変更項目のすべてについてはリンク先を参照ください。: https://www.3cx.com/blog/category/releases/