3CX V20アップデート3が正式リリースされました。
主要な変更点・新機能は下記となります。
シンプルなリモートストレージとアーカイブ
録音、ボイスメール、チャットをリモートドライブ(Google、SharePoint、FTP、SFTP)に保存できるようになりました。
集中管理されたストレージによって、ローカルリソースの負荷が軽減され、効率が向上します。
新しいCall Processing Script Store
通話スクリプトの管理がさらに簡単になりました。
Holiday RoutingやCall Interceptionなど、事前に構築されたスクリプトをシステムに即座に追加し、忙しい時期や休暇時の通話処理を簡単に行うことができます。
スクリプトをストアから選び設定して、デプロイすることが可能です。
サンプルスクリプト:
Teamsと3CXの双方向ステータス同期
3CXとMicrosoft Teamsの双方向同期により、両プラットフォームでのステータスがリアルタイムで更新され、
スケジュールの重複が減少します。
通話文字起こしとCRM統合
通話内容を自動で文字起こしし、要約をCRMの顧客記録に直接追加します。
この機能は統合されたCRMとシームレスに連携し、コミュニケーションの追跡を改善します。
時間短縮機能:マルチユーザー編集、自動スケジューラーなど
Update 3はシステムパフォーマンスを大幅に向上させると共に時間短縮を実現します。
以下に各機能の詳細を紹介します:
- マルチユーザー編集:コールフォワードやボイスメールの設定を複数の内線にまとめてコピーし、作業時間を節約します。
- ステータスプロファイル用自動スケジューラー:勤務時間、休憩、業務終了に基づいて自動的にステータス変更を設定。組織のワークフローに合わせてカスタマイズできます。
- IP電話DNDオプション:「DND」ボタン使用時に「離席」または「カスタム2」のステータスから選択可能で、利用可能ステータスの柔軟性が向上。
その他の改善点:
- 複数のメールにレポートを共有
- ユーザーのアクティブ接続と最終接続が確認可能
- キュー放棄通話/ログをレセプショニストや部門管理者向けに非表示
- アウトバウンドルールの簡略化
- 3CX Talkの有効/無効化機能
- BLF設定のエクスポート
- 時間ごとのリストア実行トリガーを追加
- IP電話ファームウェアオプションに3CXサポートテスト済みファームウェアと未テスト/未サポートの選択肢を追加
- エンタープライズ版向けの内蔵MCUを追加
- 緊急E911通話のジオロケーション機能(米国限定)
アーカイブモデルへの移行
シンプルなアーカイブモデルへの移行によりアーカイブの集中管理が可能になりました。
録音のリモートストレージが有効な場合は、リモートへのアーカイブが優先されます。
管理者はリンク先の録音とバックアップの場所が確立できなかった場合に通知を受け取ります。
ダッシュボードに「Attention Required」というメッセージが表示され、簡単に再設定できます。
Update 3 Finalの新機能
Update 3において、利便性の向上とプロセスの簡素化を目指したいくつかの変更を実施しました。
管理者向けに以下の情報をまとめました:
インターフェースと機能の更新
- 設定場所の移動によるインタフェース改善
- 通話スクリプト:「Call Processing Scripts」が「Call Scripts」に名前変更され、[Integrations]セクションに移動しました。
- ボイスメールルーティング:「ボイスメールから転送された通話がルーティングされる先」の設定が、システム>ボイスメールのページに移動しました。
- 文字起こし統合:Google Speechの文字起こし機能は[Integrations]>[Transcription]に移動しました。
- Optionsページの再設計:Optionsページが3つのタブ(General、Apps、Scheduler)に再編され、より見やすくなりました。
- 音声とチャットの分離:[トランクの追加]と[ゲートウェイの追加]が、音声とチャットのセクション内で分離されました。
- 部門管理のSBC:特定の部門メンバーシップでSBCを作成でき、より詳細な管理が可能です。
- ライセンス変更:OpenAIとGoogle向けの要約とセンチメント機能がエンタープライズライセンスを必要とするようになり、これが適用されました。
※ 本メッセージは、日本のお客様に重要と思われる情報をCCアーキテクトが抽出しています。
※ 変更項目のすべてについてはリンク先を参照ください。: https://www.3cx.com/blog/category/releases/